和食のマナーって、結構難しくないですか?

マナーだと思ってやっている事でも、
それが、マナー違反なこともあるんですよ!


あなたのマナーは、大丈夫ですか?


「和食のマナー、食事の食べ方」について、ご紹介します。

和食のマナー!食事時によくあるNGマナー!



先日、和食屋さんで食事をしている際に、
「左手は机の上に出しなさい!みっともないと、笑われるわよ」と、
こどもが、お母さんに注意されていました。

ふと、違う席を見てみると、
上品そうな老夫婦が、食事をしていたのですが、
左手は、テーブルの下にありました。

でも、
みっともないどころが、とても上品そうに見えました。


・・・・・。


いったい
左手は、どこに置くのが正解なんでしょう!?

そもそも、「食事のマナー」とは…?

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和食のマナー

和食の正式なマナーでは、自由に食べるというより、
「美しく相手に不快感を与えないこと」が重視されます。

まずは、
食事全体の流れから見ていきましょう!

  1. 割り箸は上下に割り、いったん箸置きに戻します。

    そして右手で取り上げ、左手を添えて持ち直し、
    右手でしっかり箸を持つのがマナーです。

    ※ 食事中に箸を置くときは、箸置きを使います。

    箸置きがない場合は、
    箸袋を結ぶような形にして箸置きがわりにしましょう。


  2. 料理が運ばれたら、蓋物はすべて蓋を取りましょう。
    取った蓋は裏返しにして、膳の外に置きます。

  3. 食べ終わったら、元通りに蓋をします。

  4. お茶は、食事が終わってからいただきます。



汁などをこぼしたら、少量なら懐紙で、
多くこぼしてしまったら、お店の人を呼んで拭いてもらいましょう。


おしぼりがあっても、やたらとテーブルを拭くのは控えます。
手が汚れたら、懐紙やおしぼりで拭きましょう。


食事の食べ方のマナー

和食では、
平皿は器を置いたまま椀や小皿は持ち上げていただきます。

食べるときは、
基本的に、箸でひと口大にして、口に運びます。

一皿に数種類の料理が盛られているものは、
真ん中から取らず、端のものから手を付けましょう。

和食の食べ方のマナー


和食の食べ方

食べるものによっても、ルールがあります。
それぞれの食べ方を覚えて、上品にいただきましょう♪

  • 前菜・刺身
    • 美しい盛り付けを、崩さないようにいただくのがコツです。

    • 手前や端から一品ずつ、
      味の淡白なものから、味の濃いものの順に食べます。
      (刺身なら、白身から赤身の順に食べます。)

  • 焼き物・煮物
    • 魚は左から、その他も基本は端から、
      箸で一口大に切って食べます。

    • 口に入れてしまった小骨は、懐紙に取り出します。

    • 焼き魚のはじかみ(甘酢漬けのしょうが)は、最後に食べます。

  • 蒸し物・酢の物
    • 味が均等になるようかき混ぜたり、
      具を取り出したりするのは、タブーです。

    • 上から順に、少しずつ食べます。

  • 揚げ物
    • 基本的に、手前から順に食べます。

    • 一口で食べられないものは、
      2~3回に分けて食べてもいいですが、
      食べかけを皿には戻さないのがマナーです。

  • 椀物
    • 椀の蓋は、お盆の右外に裏返しておきます。

    • 出汁はかき混ぜず、箸で具を押さえて飲みましょう。
      具と一緒に、出汁を口に流し込んだりしないこと。

    • 食べ終えたら、蓋を裏返さずに元に戻します。

  • ご飯
    • ご飯が出されたら、お酒は終了です。

    • 汁とご飯を、バランスよく食べましょう。

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和食のNGマナー

和食でよく見かける「手皿」ですが、
これは、マナーとしてはNGなんです。

「上品」だと、勘違いしている方が多いですが、
「私は下手な食べ方をしている」
アピールしているようなものなんですよ ^^;


和食では、極力「おしぼりを汚さない」のがマナーなんです。

手皿で受けるということは、
汚れた手を、おしぼりで拭くということにつながります。

そのため、口や手などを拭く時は、懐紙を使用するんですね♪


勘違いが多い和食のNGマナー

意外と、日本人に勘違いの多いマナーは、

  • 手をお皿のようにして食べる「手皿」は、実はNG!
  • お椀の蓋を、食べ終わったら裏返しはNG!
  • 貝のお味噌汁の貝殻を、蓋に乗せるのはNG!
  • お箸を逆さにして、取り箸にするのはNG!
  • 懐石料理で、お箸が濡れていて、クレームはNG!

などが挙げられますね。

心当たりのある方は、気をつけましょう♪

箸使いのマナーとタブー

食事時のタブー

その他の「マナー違反」には、
どんなものがあるのか、見てみましょう。

  • おしぼりで、顔や首筋をふく
  • 食卓の上に、タバコなどを置く
  • 料理の方へ、顔を持っていく食べ方(犬食い)
  • お椀越しに、前方をのぞき見ながら食べる(にらみ食い)
  • 食事中に爪楊枝を使う


左手はどこに置く!?

和食のマナーでは、
基本的に、器を手に持って引き寄せて頂くのがマナーです。

焼き魚が盛られている平皿など、
大きなお皿は持ちませんので、左手はお皿に添えたりします。

手を添えない場合の左手は、
「食卓の上に置くのがマナー」です。

しかし、一方では、
「膝の上に置くのがマナー」とも言います。


相手を不快にさせなければ、
どこにあっても、それほど問題になるものではありません。

何故なら、
「マナー」とは、一緒に食事している際に、
「相手に不快感を与えず、自然に振舞う」ことですから。