愛媛県 農林水産研究所の「養殖博士」
山本浩史さんが養殖した
みかんブリが、注目され始めているそうです。

商品化に成功するまでに、3年かかったみかんブリとは…

みかん味の魚が養殖できる! 愛媛で養殖した みかん味の魚『みかんブリ』


みかんブリの養殖方法

みかんブリ養殖方法は、
みかんの皮を混ぜ込んだエサを、魚にあたえ続ける。」

たった それだけの事、なのですが、
みかんの味の成分である、リモネンが吸収され、
魚の脂身に浸透する事を、発見しました。

それを、
商品化に成功するまでには、3年もかかったそうです。

Sponsored Link


エサの配合比率

凍ったみかんの皮を、ミンチ状にし、
製造器で、従来の餌に混ぜて、加工します。

ここで大事なのが、みかんを配合する割合です。

魚の状態によって、
10~20%の割合みかんを混ぜるのですが、
味がつきやすいエサの比率開発に、2年かかってしまいました。

研究費は、3年間で 約2700万円費やしたそうです。

その結果 評判はかなり良く、
「年間で 5億円売れるヒット商品」となりました。


みかんブリ養殖のきっかけ

「そもそも、何故 みかん味の魚をつくったのか?」

そこには、日本が抱える大きな問題があります。

魚大国と呼ばれた日本ですが、
魚の消費量は、年々減少しています。

その ひとつの原因として、考えられるのが、
魚の持つ独特の生臭さがあります。

Sponsored Link


消臭効果のあるみかんの皮

そこで、目をつけたのが、
みかんの産地、地元愛媛県で、
大量に破棄される、みかんの皮だったのです。

みかんの皮を、研究したところ、
消臭効果のある成分が、豊富にあることがわかりました。

さらに、
みかんの皮を、エサに混ぜたところ、
もう一つ、効果がある事を発見しました。

みかんの皮には、
食物の劣化を防ぐ、抗酸化成分も多く含まれているため、
魚のおいしさが 長く保てる事がわかったのです。


通常の、ブリの刺身は、
約6時間ぐらいで、変色して痛んでしまいますが、
みかんブリの場合は、
2~3日ぐらいは、鮮度を保てるそうです。


こうしてつくられたみかん味の魚は、
「生臭くもなく、美味しさも長持ちします!」