東京大学大学院工学系研究科
「渋滞学博士」こと、西成活裕博士による
『渋滞をなくすには さとうきび畑を流す!』という
意外な渋滞解消の方法!

ざわわ~♪を流して渋滞解消!」の研究とは…

渋滞解消の方法!「ざわわ~♪」のさとうきび畑を流す!?

日常生活のなかで、渋滞によってどれくらい損しているのか?

大切な時に、渋滞が発生して、時間が失われていき、
それが積み重なって、大きな損失に発展してしまう事もあります。

国土交通省の発表によると…
日本人が、
自動車交通などによる損失時間年間約40時間で、
これは、およそ1週間の労働時間に 相当します。


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「アリの行進」をヒントにした渋滞解消法!

アリは、地面にフェロモンを落とす事で、
コミニュケーションをとり、配列を整えています。

そして、
前との距離が詰まってくると、フェロモンの濃度を上げます。
すると、
後ろのアリ達は、それを合図に、スピードダウンします。

その結果、アリは「絶対に渋滞しません!」


車間距離をあけて渋滞解消

そこで、博士は、
「混んできても、車間距離をあければ、自動車渋滞解消できる?」
のではないかと、考えました。

「混んでも、前の車との車間距離をあける」という、
これまででは、あり得なかった仮説のもと、
シミュレーションを実施しました。

すると、
「ある理想的な走り方」が、導き出されました。

それは、
『混んできても、車間距離40m以上キープすれば、「渋滞は発生しない!」
というものです。


渋滞解消カーナビ

この『西成理論』が、きっかけとなり、
車間距離40m以下になると、警報が鳴るカーナビまで登場し、
渋滞解消に、一役買っているそうです。

製品について、ちょっと気になりましたので、
このカーナビについて、調べてみたところ…

確かにありました!

Pioneerから発売されている、
carrozzeriaの一部のシリーズで、採用されているようですね。


人の渋滞解消

さらに、博士の研究は、
自動車だけでなく、人の渋滞の研究にも及びます。

「急がば回れ」の精神!

行列などの、混雑した渋滞に、
ペースメーカーとして、メトロノームでリズムを流すと、
そのリズムに自然に合わせてしまい、渋滞緩和につながります。

この時のリズムは、
♪=70(1分間 70カウント)が、非常に良い事が解ってきています。


さとうきび畑で渋滞解消

1分間 70カウントの、絶妙のリズムの曲は、
ざわわ~♪ざわわ~♪でお馴染み、
森山良子さんの「さとうきび畑」です!




さとうきび畑♪で渋滞解消できるのか?」

実験したところ、さとうきび畑の効果は、
「450人の客で25秒の時間短縮」となったそうです。

たった25秒…

と思うかもしれませんが、
5万人規模での、さとうきび畑の効果は、
「計算上、40%時間短縮される」そうです。
(時間にして、20分が12分に短縮されます。)


この「さとうきび畑」の他にも、

  • 「箱根八里の半次郎」氷川きよし
  • 「千の風になって」秋川雅史
  • 「瞳をとじて」平井堅
  • 「愛燦々」美空ひばり

などが、70テンポの楽曲にあたるそうです。

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西成博士の「渋滞解消 独創的改善案」

他にも、
「日本の渋滞解消する、西成博士の独創的改善案」が、あるそうです。


【渋滞解消の秘策 1】交差点では信号をなくす!

オランダ・ドラフテンでの、
都市交通の渋滞原因 第1位は信号で、
信号をなくしてみた結果、事故が減少したそうです。

これは、「シェアード・スペース」という概念で、
「車・人・自転車などの自主性を高め、アイコンタクトしながら通行する」
そうです。

海外でよくある、ラウンド・アバウトという
「車の回る方向だけを決め、自由に進入し 進みたい方向に出て行く」
信号のない交差点も、渋滞解消のヒントだと言えるそうです。

ラウンド・アバウトは 車の通行量が少ない時には有効です。


【渋滞解消の秘策 2】踏み切りの一時停止は不要!

誤動作での、事故防止のため、
「踏み切りでの一時停止」
を法令化しているのは、日本と韓国だけです。

海外は、法律で「止まらない方が安全」と解釈されています。

踏み切りで止まらないと、
「交通量が最大2倍増えて、年間経済効果は約1800億円
になる」そうです。


「信号をなくすことは、論議されるべき」
だと、博士は主張しています。