「大吟醸の日本酒」は、
高価で、おいしそうなイメージがあります。

大吟醸酒は、吟醸酒と比べて、何が違うのでしょうか?

大吟醸酒と吟醸酒の違いとは!



日本酒の区分の仕方

吟醸とは

「吟醸」と名の付く酒は、
「吟醸造り」をした酒で、吟味して醸造することをいいます。

伝統的に、よりよく精米した白米を、
低温で、ゆっくり発酵させ、粕の割合を高くし、
吟香(特有な芳香)を有するように、醸造することをいいます。

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では、
大吟醸純米吟醸本醸造など
名称が、いろいろありますが、その違いは何でしょう?

日本酒は、その製法により、
「特定名称酒」として、区分されています。


特定名称酒とは

「特定名称酒」とは、
[精米歩合] [麹歩合] [アルコール添加量]などの製法により、
日本酒を、区分したものです。

「大吟醸酒」とは、
吟醸酒のうち、精米歩合50%以下の白米を使用し、
香味や色沢が、特に良好なものをいいます。

芳醇な香りと、淡麗な味は、
まさに、日本酒の芸術品と言われています。

特定名称酒の区分


以前は、『特定名称』ではなく、
「特級」「一級」「二級」などの、『級別』で分類していました。

現在は、酒の多様化により、
「大吟醸酒」「純米大吟醸酒」
「吟醸酒」「純米吟醸酒」
「本醸造酒」「純米酒」
と、分類されています。

理屈から言うと、「吟醸酒」は、
「純米吟醸酒」と比較して、「本醸造吟醸酒」となるはずですが、
そうは呼ばずに「吟醸酒」と呼びます。


普通酒は 特定名称酒ではない

[米] [米麹] [醸造アルコール] の他に、

  • [糖類] [酸味料] [アミノ酸塩] 等が、少しでも含まれているもの
  • [麹歩合] が、15%より低いもの
  • [アルコール添加量] が、
    白米1tあたり、100%アルコールが116?を越えるもの

は、「普通酒」になります。

「普通酒」は、特定名称酒ではありません。


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区分の違いから見る 味の違い

これらの、特定名称酒の区分は、
製法や原料により、区分したものですので、
それぞれの酒の、
味の価値や、ランクを位置付けたものではありません。

酒の味には、
「原料米の種類」「水」
「造られた土地の風土」「造り手の技術」 等、
様々な要因が、携わっています。

日本酒の場合、
「手間を掛けたものは、掛けただけのことはある!」

例外はあるかもしれませんが、
本醸造酒より、吟醸酒がうまい!」
吟醸酒より、大吟醸酒がうまい!」
という事です。


大吟醸酒と吟醸酒の 味の違い

種類による味の違いは、一概にはいえませんが…

一般的に、
「大吟醸」「吟醸」に比べて、
雑味が少なくて、綺麗な味わいのものが多いです。


【大吟醸酒】

香り高く、すっきりとしていて、雑味がありません。
(原料:米・米麹+少量の醸造アルコールを添加)


【吟醸酒】

フルーティーな香り、なめらかな口当たりです。
(原料:米・米麹+少量の醸造アルコールを添加)


【純米大吟醸酒】

低温の吟醸造りで、上品な米のうまみと、やさしい飲み口が楽しめます。
(原料:米と米麹のみ。)


【純米吟醸酒】

低温発酵の吟醸造りで、仕上がりはまろやかで、やわらかい口当たりのものが多くあります。
(原料:米・米麹のみ。)


大吟醸酒と吟醸酒の比較


水の味は、地方によって異なります。

同じ原料で、同じ製法をしても、
それぞれ、酒米の味が異なるのは、当然ですね。