キャリアオイルと、ベースオイルは、
アロマ関連では、よく耳にするオイルではないでしょうか?

キャリアオイルって、何かわかりますか?
また、この2つのオイルの違いはわかりますか?

知人 「エッセンシャルオイルを薄めるキャリアオイルが欲しいんですが…」
店員 「精油用のベースオイルでしたら、こちらです!」
知人 「あの~、キャリアオイルなんですが…」
店員 「・・・」


オイルの種類や、呼び方の違いがわかる人にとっては、
この会話の滑稽さが、把握できますよね!

でも、それがわかってない人にとっては、
それさえも「?」ではないでしょうか?

キャリアオイルとは?ベースオイルとの違いは何?



キャリアオイルとベースオイル

「精油とエッセンシャルオイルの違い」については、
以前に、
エッセンシャルオイルとアロマオイルの違い♪価格や用途の違いは?で、
ご説明しましたね。


今回は、
「キャリアオイル」と、「キャリアオイルとベースオイルの違い」について、
ご紹介しますね。

これらも、理解しておかないと、
また、「?」になってしまいますので…

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キャリアオイルとは

エッセンシャルオイルは、濃厚な液体ですので、
原液のまま肌に使うと、トラブルの原因になります。

そこで、皮膚に塗布する場合、
キャリアオイル(植物油)や、
アルコールなどの基材で、薄めて使用します。


揮発性と脂溶性を持つ、エッセンシャルオイルは、
キャリアオイルに良く溶け、揮発しにくくなります。

キャリアオイルと共に使うことで、
身体に対する、精油成分吸収率も上がります。


キャリアオイルも、エッセンシャルオイルと同様、
目的に応じて使い分ける事で、相乗効果が望まれます。


キャリアオイルとベースオイルの違い

キャリアオイルを、ベースオイルと呼ぶ事もあります。

ですので、基本的には、
キャリアオイル = ベースオイルです。

では、
どうして呼び方が違うのでしょう?

その呼び方の違いは、用途に関係があるようです。


キャリアオイルとベースオイルの用途

キャリアオイル(ベースオイル)を使う目的は、

  • エッセンシャルオイルを希釈する
  • 皮膚への栄養分補給(ビタミン類や必須脂肪酸類)
  • 肌の軟化作用、および 油分がマッサージを滑らかにする
  • エッセンシャルオイルの成分を、肌上に留める
  • エッセンシャルオイルの成分を、体内へ運ぶ

などの用途があります。

「運ぶ」という用途から、キャリアオイルと呼ばれ、
「希釈する」という用途から、
そのベースとなるために、ベースオイルと呼ばれます。

同じものでも、
目的の用途によって、呼び方を変える場合が多い様です。

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キャリアオイルの種類

キャリアオイルは、基本的に「植物油」です。

キャリアオイルの種類は、数多くあり、
栄養素・ビタミン・ミネラルなどを持ち、それぞれに特徴があります。

キャリアオイルの種類を、いくつかご紹介します!


ホホバオイル

人間の皮脂によく似た成分の構造なので、肌に浸透しやすい
【こんな肌におすすめ】普通肌、脂性肌


オリーブオイル

オレイン酸が含まれているので、老化防止に役立ちます
【こんな肌におすすめ】乾燥肌、老化肌、混合肌、敏感肌


スイートアーモンドオイル

美肌作りに有効なオレイン酸が豊富で、高い保湿効果があります
【こんな肌におすすめ】すべての肌質


アプリコットカーネルオイル

スイートアーモンドオイルと似ていますが、ビタミンA・Eを含みます
【こんな肌におすすめ】すべての肌質


グレープシードオイル

リノール酸とビタミンEを少量含み、刺激が少ないです
【こんな肌におすすめ】敏感肌、脂性肌


マカデミアナッツオイル

人間の皮脂によく似た成分の構造で、肌に浸透しやすく、効果も持続します
【こんな肌におすすめ】脂性肌、老化肌




※以下のオイルは、単体で使う事はできません。
 上のオイルなどに、5~10%混ぜて使用します。


ローズヒップオイル

アトピー、しみ、そばかす、日焼け肌におすすめ。
【こんな肌におすすめ】乾燥肌、敏感肌、荒れ肌、老化肌


アボカドオイル

オレイン酸、ビタミンなど栄養分が豊富で、しわや妊娠線の予防におすすめ
【こんな肌におすすめ】乾燥肌、老化肌


小麦胚芽オイル

ビタミンEの含有量が豊富なので、マッサージにおすすめです。
【こんな肌におすすめ】乾燥肌、敏感肌、荒れ肌、老化肌


月見草オイル

皮膚細胞に不可欠な、ガンマリノレン酸を9%以上含み、
かゆみや乾燥などの、肌トラブルに効果があります

【こんな肌におすすめ】敏感肌、荒れ肌、老化肌


fragrantearth STYLEAROMA
fragrantearth STYLEAROMA / Norio.NAKAYAMA


他の希釈する用途で使われるもの

ベースオイルと同じく、
エッセンシャルオイルを希釈する用途で、
「精製水」「無水エタノール」なども使われます。

手作りコスメは、
水道水だと、保存期間や仕上がりに影響がでるため、
精製水を使います。

精製水は、不純物を取り除いた水の事です。

無水エタノールは、
精油を水に溶けやすくするほか、
汚れを落とす作用があるので、掃除にも活躍します。

これらは、
化粧水やルームスプレー、香水などの利用におすすめです!



いかがですか?
理解できましたか?

では、もう一度、
知人と店員の会話を、読み直してみてみましょう。

知人 「エッセンシャルオイルを薄めるキャリアオイルが欲しいんですが…」
店員 「精油用のベースオイルでしたら、こちらです!」
知人 「あの~、キャリアオイルなんですが…」
店員 「・・・」


「?」になってませんよね!?



  • 稀に、精油で アレルギー症状が出る場合があります。
  • 原液のまま使うと、かぶれなど炎症の原因になりかねません。
    必ず、香りを嗅ぐだけか、希釈してお使いください。

  • アロマオイルは医薬品ではなく、医療行為に代わるものではありません。
  • 現在の身体状況や治療・投薬等については医師の指示に従ってください。
  • 当サイトは、アロマテラピーに関する行為によって生じた損傷、負傷、
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