「和食における 正しい配膳位置」って、ご存じですか?

和食の配膳位置!ご飯はどうして味噌汁の左側に置くのか!?


ご飯は「左」、味噌汁は「右」ですね!

でも、
味噌汁は、ご飯の左側か左奥のほうが食べやすくないですか?

和食の配膳位置とその理由についてご紹介します!



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和食の配膳位置

和食における基本的な献立である
「一汁三菜」を基本とした配膳は、以下のとおりです。

和食の配膳位置

【一汁三菜の配置と献立例】

  • 主食手前左):白飯や具入りのご飯など
  • 一汁手前右):お味噌汁やお吸い物など
  • 主菜奥右):お刺身、焼き物、揚げ物、蒸し物、煮物など
  • 副菜奥左):煮物、蒸し物、和え物、焼き物など
  • 副々菜奥中):和え物、煮物など

お漬け物真中)は、副々菜としては数えません。



お酒を出すお膳の時は、ご飯の位置にお酒がきます。



ちょっと、話がそれますが…
和食のうどんセットを注文すると、
「左に丼物、右にうどん」の配置ですね^^;

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ご飯が「左」お味噌汁が「右」

何度も言いますが、
和食のお膳は、ご飯が左、お味噌汁が右です。

それでは、
なぜ、ご飯「左」で、汁物「右」なのでしょうか?


日本古来の伝統で、
左側に重要なものを配置するという「左上位」の考え方から、
主食のご飯を「左」に配置しているんです。

諸説あるようですが…

  • 汁椀がご飯茶碗の奥にあると、汁椀を手にとって口元に持ってくる時、
    上位のご飯茶碗の上をまたぐから、無作法だという説。

  • 一般的に汁椀は高さが低いので、
    奥にある主菜を取りやすいように、右手前に置かれているという説。


「伝統を守ること」と「時代変化に適応すること」

実は 私自身、
味噌汁椀が、左奥にあったほうが食べやすい時は、
お店などでは、配膳された後に移動させて並べ替えることもあります。

個人的な意見としては、
「和食の伝統的な配膳」のことをよく承知したうえで
味噌汁の位置を変更することは、とくに問題のないことだと思います。

「本来の精神」を維持しながら、
「時代の変化(現代のテーブルでの食事)」に応じた
むしろ、「合理的な適応」ではないでしょうか。