ドラマ・映画 ともに絶好調の、杉下右京こと 水谷豊の相棒

その『相棒』の舞台となる
「警視庁特命係」とは、どんな部署なのか?

「特命係」ができた理由は?

相棒!杉下右京の過去と警視庁特命係となった真実とは!



相棒の、舞台となっている警視庁特命係

そもそも、
特命係って?」
杉下右京特命係にいるのは?」
「なぜ特命係が窓際部署で 人材の墓場なの?」
など、
知っているようで 知らない方が、意外と多いのではないでしょうか?!

疑問を解決する、『相棒』での「特命係」と、
特命係にまつわる杉下右京の過去を、再確認していきましょう!


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相棒の「特命係」ができた理由

特命係を作ったのは、
岸部一徳が演じた、警察庁官房室長の、
小野田公顕(当時は公安部参事官)
です。

2002年当時から、遡ること15年。

「外務省外交官宅が、武装集団によって占拠される」
という事件が起こった事が、きっかけとなります。


「緊急対策特命係」の結成と最悪の結末

警察は、極秘裏に事件を終結させるため、
公安部参事官の小野田公顕をリーダーに、『緊急対策特命係』を結成。

小野田は、SATの精鋭5人と、
作戦参謀として、当時捜査2課の水谷豊演じる
杉下右京を招集しました。



杉下右京は、犯人グループと交渉を続け、
人質を最大限解放した状態で、強行突入させる作戦を執りました。

しかし、
「アメリカからの要人が来日するので、その前に事件を解決しろ」と、
上部から迫られてしまいます。

まだ、人質が若干名残っている段階で、
「強行突入」命令を出した、事件解決を急ぐ小野田と、
人質解放を優先しようとした、右京が対立しました。

小野田は、強引に「強行突入」を決行した結果、
犯人は、射殺しましたが、
「人質が1名死亡、突入したSAT隊員にも 死者が出る」
という、最悪の結末
になってしまいました。


「緊急対策特命係」の解散

それが原因で、緊急対策特命係は解散。

警視庁と、警察庁のトップで話し合った結果、
小野田は警察庁へ戻り、
責任を取らされる形で、右京だけが、
緊急対策特命係
に残る事となります。

「頭が切れすぎるが故、変人扱い」の杉下右京は、
緊急対策特命係と共に、生活安全部の奥に、追いやられてしまい、
特に、これと言った仕事もない「窓際部署」
になってしまいました。

激怒した右京が、
『緊急対策特命係』の看板を 叩きつけた際、
看板は、半分に割れてしまいます。


人材の墓場「特命係」の誕生

半分に割れてしまった看板が、
「緊急対策」「特命係」に、ちょうど割れていた事が理由で、
その後、特命係と呼ばれるようになりました。

特命係の部屋には、
割れた特命係の表札が、掛かっていました。
(Season 2 冒頭で、新しく『特命係』の表札が、作り直されていました。)

相棒!人材の墓場「特命係」の誕生



それ以降、
「警視庁内で、不要と判断された人間が送られる部署」となり、
特命係は、
「人材の墓場」と、呼ばれるようになりました。

-> 特命係に送られる
-> 大した仕事もなく、変人 杉下右京という上司についていけない
-> 警視庁を辞る

という、構図が成り立ちます。


初代 相棒役の、
寺脇康文演じる、亀山薫が来るまでは、
「6人の人間が、特命係に送らた結果、警視庁を辞めていた。」
という、劇中の「過去のエピソード」となっています。


映画『相棒 -劇場版Ⅱ- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜』で、
官房長が殺されるまでは、
官房長 小野田公顕と、特命係 杉下右京は、
絶妙な関係で描かれています。

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「特命係」は 実際に存在する

警視庁には、
特命係と呼ばれる部署が(略称ではあるが)
実際に、存在しているそうです。


実際の特命係は、警備部の所属となっています。

劇中のエピソードでは、
刑事部の所属となるところを、刑事部が反発したため、
しかたなく、
「本庁内でも、ランクが低い生活 安全部に押し付けた」
ということになっています。

後(Season 5~)に、
生活安全部から、組織犯罪対策部内に 所属が変わっています。


リアルな刑事ドラマ「相棒」

このドラマ「相棒」は、
ある意味で、「リアルな刑事ドラマ」との評価もあります。

その理由は…

  • 刑事ドラマなのに、
    「警察の不祥事」が 題材とされる事が多い

  • 「現代の社会問題」などを、
    リアルタイムに近い形で、取り入れらている事が多い

  • 解決した事件や 背景が、
    その後のストーリーでも展開して、上手く結びつく事が多い

などが、挙げられると思います。


他の刑事ドラマとは、一線を画している「相棒」は、
刑事ドラマとは、異なる観点で観ても楽しめるかもしれませんね。