『電気ストーブ』といっても
「遠赤外線ヒーター」「ハロゲンヒーター」「カーボンヒーター」
「パネルヒーター」など、
いろいろな呼び方を、耳にする事があるのですが、
いったい何が違うのでしょう?

電気ストーブの違いについて、ご紹介します!

電気ストーブの違い!遠赤外線・カーボン・ハロゲンヒーターの違いはコレ!

電気暖房

電気暖房は、クリーンな性質から
密閉した室内で使用することができ、
換気を 最小限に抑えることが可能なため、
熱エネルギーのロスを、小さくすることができます。

また 燃料を使用しないため、
長時間連続使用しても、空気の汚れを心配することがなく、
非常にクリーンな暖房器具であると言えます。

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電気ストーブ

一般に、
「電気ストーブ」という名称でも普及してる
電気ヒーターによる暖房器具は、
化石燃料を使用せず、
供給される電気を使用して、熱を発生させるものです。

「ハロゲンヒーター」や、「カーボンヒーター」という名称で、
家電店などで販売されています。


電気ストーブの種類と特徴

遠赤外線暖房とは

遠赤外線とは、波長3~1000ミクロンの電磁波で、
ほとんどの物質から放射されていて、
物質の分子を振動させます。(分子の振動は熱です)

また、
遠赤外線は金属以外の、ほとんどの物質に吸収されます。


物質は、高温になるほど、
遠赤外線を多くの放出するので、
物質を加熱すると、
遠赤外線を多く放出するようになり、
少し離れていても、遠赤外線が身体の分子を振動させて、
暖かさとして感じられるようになります。

電気ストーブは、
この原理を利用して、抵抗体に電流を流して発熱させ、
遠赤外線を放出して、
衣類や身体を暖かくする暖房器具ですが、
使用する抵抗体の材料や、構造によって、
体感的に感じる暖かさには差がでます。


遠赤外線ヒーターの種類と特徴

遠赤外線を利用した電気暖房器具として、
ハロゲンヒーターカーボンヒーターがあります。

これら電気暖房は、
遠赤外線を室内に放出することで、暖房する方式のため、
空気を効率良く暖めることは出来ません。

室内全体を暖める用途として、
遠赤外線暖房を、利用するのは不適切であり、
設定温度まで昇温するために、必要な時間は長くなり、
電気代も大きくなります。

しかし、
人体に、直接遠赤外線を当てることで、
すぐに暖かさを感じることができますので、
局所的な暖房器具として効率的です。

電気ヒーターによる暖房は、
電源をオンにする事で、
「すぐに暖房能力を発揮する」という即応性が利点であり、
即座に暖房したい場合には、とても適した暖房器具です。

近赤外線の放射が多いハロゲンヒーターに比べて、
遠赤外線の放射量が多いカーボンヒーターは、
半分程度の電力で、
ハロゲンヒーターと同等の暖かさを、感じると言われています。

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ハロゲンヒーターの特徴

ハロゲンヒーターは、
ハロゲンランプを熱源とした、電気ヒーター暖房器具で、
機器に内蔵されたハロゲンランプからの
放射熱によって暖房を行います。

電気ヒーター全般に共通した特徴ですが、
電源をオンにした瞬間から、暖房機能を発揮するので、
即時的に暖房効果を発揮します。


ハロゲンヒーターは、
石英管被覆のニクロム線に電流を流し、
抵抗を発熱させて光と熱を発生させています。

石英管内部には、ハロゲンガスが混入されており、
ハロゲンサイクルの働きにより、
ランプに内蔵しているフィラメントから、
蒸発したタングステンが石英管に付着することがなく、
寿命が切れる寸前まで高い発熱効率を維持し、
高い寿命の維持と、
消費電力の80%以上を、熱に変換できる高効率化が図られています。

化石燃料の燃焼もありませんから、
密閉した部屋で使用することができますし、
空気を汚すこともありません。


カーボンヒーターの特徴

カーボンヒーターは、
ニクロム線を用いた熱源ではなく、
不活性ガスを充填した石英管に、炭素繊維を入れた発熱体を
熱源として利用した電気暖房器具です。

暖房器具としての仕組みは、
カーボンヒーターも、ハロゲンヒーターと同様ですが、
ニクロム線や、ハロゲンランプを利用している
ハロゲンヒーターよりも、赤外線の放射効率が良く、
電気エネルギーを、赤外線領域に良く放射し、
赤外線放射量は、ハロゲンヒーター2倍とされています。

赤外線放射量は、暖房能力に直接影響するため、
ハロゲンヒーターよりも、高い暖房性能を持っています。


パネルヒーター

最近では、
「パネルヒーター」をよく見かけるようになりましたね。

パネルヒーターとは、
パネル型などの、広い面積を持った暖房機器で、
輻射熱(ふくしゃねつ)を利用した暖房器具です。

輻射熱とは、
エネルギーが物質を通さず、
電磁波として電播する熱の伝わり方の一種です。

パネルヒーターには、
電気で稼働するタイプと、
オイルを温めることによって、暖房効果を得るタイプがあります。

どちらも、火を使わずに部屋を温めてくれるので、
安全な暖房器具だといえますが、
スペースをあまりとらない、パネル形状での薄さや、
コンセントだけで設置できる手軽さ、
空気を汚さないクリーンさなどから、
最近人気が高まっている暖房器具です。

しかし、
暖房効率はあまり高くはないために、広い部屋には向かず、
「温まるのにも時間がかかる」という欠点もあります。

続く >>