朝日大学経営学部 准教授、
「オノマトペ博士」の藤野良孝博士による、
魔法の擬音『オノマトペ』とは?
オノマトペで「人間の潜在能力を引き出す」ことを、
『「にゃ~」と言うだけで、身体が柔らかくなる!?』
など、擬音の例の検証で、
オノマトペの効果が証明されたのです。
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スティーブ・ジョブズが使っていた擬音「ブン」
プレゼンのエキスパートで知られた、スティーブ・ジョブズ氏。
実は、彼の話し方には、ある特徴がありました。
それは、「ブン」という擬音を駆使して、話している事です。
実は、
人々に内容を伝えるの場合に、非常に有効な方法なのです。
この様な、擬音の言葉を、『オノマトペ』と言います。
魔法の擬音『オノマトペ』
オノマトペとは…
- 鳥がチュンチュンさえずる
- 水がサラサラ流れる
など、擬音語や擬態語を表すフランス語です。
この、オノマトペを使えば、
状況を、より分かりやすく表現することができます。
日本語はオノマトペの種類が豊富
特に、日本語には、オノマトペの種類が豊富です。
フランス語には、オノマトペの数が 約600種類、
英語では 約1000種類と、言われているのに対して、
日本語には、約5000種類もあると言われます。
つまり、
日本語は、相手に状況を説明する場合に、
とても、伝わりやすい言語なのです。
- [きんきん] しっかりと冷えているさま
- [さくさく] 手際よく行うさま
の様に、
多くのオノマトペは、辞書にも掲載されています。
「手際よく仕事を片付けよう」と言うより、
「さくさく仕事を片付けよう」のほうが、感覚的に伝わります。
オノマトペの例と驚くべき効果
そんな、オノマトペですが、
状況を感覚的に伝える以外に、驚くべき効果があります。
なんと、オノマトペで、
「人間の潜在能力を、引き出す事ができる!」
というのです。
実は、
オノマトペは、多くのスポーツ選手も使っています。
ハンマー投げの室伏広治選手は、
投げる時に「ンガァーッ!」と叫びます。
テニスのマリア・シャラポア選手は、
打つ時に「ンアーッ!」とかけ声をだします。
これは、単に気合いを入れているだけではなく、
オノマトペによって、
「パワーやスピードアップ」したり、
「リズムやタイミングが、とりやすくなる」効果があるのです。
と言っても、
何でも叫べばいいという訳ではありません。
引き出したい能力にあった、オノマトペを言う事が大切です!
握力をアップさせるオノマトペ
握力をアップさせたい場合には、「グ~ッ」と言いながら握ります。
・濁音の「グ」には、力を一気に出す効果があります。
・母音の「う」は、力を内側に働かせます。
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身体を柔らかくするオノマトペ
身体を柔らかくするオノマトペは、「にゃ~」です。
「ぐにゃぐにゃ」「ふにゃふにゃ」など、
「に」と「ゃ」の音は、柔らかいイメージに使われます。
ですので、
「にゃ~」と吐き出す様に言えば、身体が柔らかくなるのです。
前屈測定の検証VTRでも、
身体が柔らかくなったのを、実証されていました。
跳び箱が跳べるようになるオノマトペ
他にも、跳び箱が苦手な子は、
「サータンパットン」で、跳び箱が跳べるようになるそうです。
- 助走は「サー」= 素早くスムーズな動き
- 踏み切りは「タン」= 強くタイミング良く蹴る
- 手をつく「パッ」= 素早く手を前に伸ばす
- 着地「トン」= 安定した上手な着地
が イメージできるというのです。
跳び箱の跳べない小学生10人で検証したところ、
オノマトペの「サータンパットン」効果で、10人全員 跳び箱が跳べる様になっていました。
オノマトペで、
意識的に運動しようという、大脳の動きが弱まり、
無意識で運動させる、小脳の動きが活発になります。
つまり、
「頭で考えず、身体がリラックスして動き、運動能力がアップ!」
しているのだそうです。
料理にも使えるオノマトペ
スポーツ以外でも、
料理に使えるオノマトペは、研究段階らしいです。
「トントントン」と、言いながら千切りをしたほうが、
「切り幅が均一」で「スピードアップ」する
という、データ結果がでているそうです。
オノマトペを使った話術
オノマトペ(擬音)を使った話術として、
ダウンタウン松本さんの
「すべらない話」の、トークを例に挙げていました。
個人的に、「すべらない話」では、
宮川大輔さんのトークが、ダントツで擬音が多い様に思います。
だって大輔さんには、
「擬音マジシャン」という、
キャッチコピーがついているほどですよ♪
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